「結婚したい気持ちはあるけれど、障害がある自分が結婚してもいいのだろうか」「お相手やその家族に、どう説明したらいいのか分からない」「そもそも障害者 結婚相談所を使っても、自分なんて選んでもらえない気がする」──そんな不安を抱えている方に向けて書いたコラムです。
近年は、障害のある方を専門にサポートする障害者 結婚相談所や、発達障害 結婚相談所なども増えてきました。制度や環境は少しずつ整いつつありますが、「結婚できるかどうか」を大きく左右するのは、最終的にはあなた自身の「考え方」と「伝え方」です。同じような障害や生活状況の方でも、考え方のクセが少し変わるだけで、出会い方も、お見合いの雰囲気も、交際の進み方も、大きく変わっていきます。
この記事でお伝えするのは、障害者 結婚相談所や大手の結婚相談所でも実際に取り入れられている「考え方のトレーニング」を、ご自宅でも一人でできるようにアレンジしたものです。どれも一度に長時間やる必要はなく、毎日少しずつ、1日に数分から取り組めるトレーニングばかりです。
テーマは「成婚するための考え方を変えるトレーニングその1」。主に、
・自分の障害を30秒で分かりやすく説明する練習
・お相手が感じやすい不安を先回りして理解し、対策を言葉にする練習
・「助けて」と素直に頼れるようになる練習
・感謝を言葉と行動でしっかり伝える練習
・お相手の短所を「自分がカバーできる」に変換する考え方の練習
の5つをご紹介します。
これらは、障害者 結婚を目指すうえで土台となる力です。発達障害 結婚相談所など専門機関を利用するにしても、まずは日々の生活の中で「考え方のクセ」を少しずつ整えていくことで、カウンセラーとの面談やお見合いの場面で、今よりずっと自分らしく振る舞えるようになります。
一気に完璧を目指す必要はありません。できるところから、気になるトレーニングからで構いません。この記事を読み終えたあと、「これなら今日からやれそう」と思えることを、まずひとつ決めてみてください。その小さな一歩が、将来の成婚への大きな一歩につながっていきます。
■目次
1. はじめに:障害があっても結婚はあきらめなくていい
2. 障害者向け結婚相談所を活かす「考え方トレーニング」とは
3. トレーニング1:30秒で自分の障害を説明できるようになる
4. トレーニング2:お相手の「不安リスト」を100個書き出す
5. トレーニング3:「助けて」と言える素直さを身につける
6. トレーニング4:感謝を言葉と行動で100%伝える
7. トレーニング5:お相手の短所を「自分がカバーできる」に変換する
8. 発達障害・精神障害などタイプ別の工夫ポイント
9. 今日から始めるためのおすすめスケジュール例
10. まとめ:考え方が変われば、結婚への道が開ける
1. はじめに:障害があっても結婚はあきらめなくていい
障害があると、「自分は普通に結婚してはいけないのでは」と感じてしまう方は少なくありません。家族から心配されたり、過去の恋愛で傷ついた経験があったりすると、なおさらその気持ちは強くなります。
しかし実際には、障害者 結婚を実現して、穏やかな家庭を築いている方はたくさんいます。身体障害、発達障害、精神障害、内部障害など、障害の種類や程度はさまざまですが、「結婚してもいいかどうか」を決めているのは、障害そのものではありません。
むしろ大切なのは、自分の状態をどう受け止めているか、どのように説明しているか、お相手とどんなふうに助け合おうと考えているかといった「考え方」と「伝え方」です。同じ診断名でも、考え方が前向きで、自分の特徴をきちんと説明できる人は、お見合いでも交際でも、自然と信頼されやすくなります。
最近では、障害のある方を専門にサポートする障害者 結婚相談所や、発達障害 結婚相談所も増えてきました。専門知識のあるカウンセラーが間に入ってくれることで、出会うきっかけや環境は整えやすくなっています。けれども、実際にお見合いをして、交際を続け、成婚まで進んでいくかどうかは、どうしても一人ひとりの考え方や行動に大きく左右されます。
そこでこのコラムでは、「成婚するための考え方を変えるトレーニングその1」として、今日から一人で始められる5つの具体的なトレーニングをご紹介します。どれも難しい理論ではなく、日常生活の中で少し意識すれば続けられるものばかりです。
ポイントは、「自分を責めるためのトレーニング」ではなく、「自分の良さを上手に伝え、相手と協力しやすくなるためのトレーニング」だということです。今の自分を否定する必要はありません。今持っている材料を、少し違う角度から眺め直してみる。そんなイメージで読み進めてみてください。
2. 障害者向け結婚相談所を活かす「考え方トレーニング」とは
障害者 結婚相談所や発達障害 結婚相談所を利用すると、プロフィール作成やお見合いの調整、交際中のフォローなど、さまざまな面で専門的なサポートを受けられます。これは大きな安心材料です。
一方で、相談所がどれだけ整っていても、「考え方のクセ」がそのままだと、次のようなすれ違いが起こりがちです。
・自分の障害について聞かれると、つい暗い表情になってしまう
・できないことばかりを長く話してしまい、良いところや工夫を伝えそびれる
・お相手が不安に感じているポイントを想像できず、説明が後手に回る
・本当は助けてほしいのに、「迷惑をかけたくない」と頼れない
・感謝しているのに、恥ずかしくて言葉にできない
こうした傾向は、決して「性格が悪い」からでも、「努力が足りない」からでもありません。これまでの経験の中で、無意識に身につけてきた「心の守り方」や「コミュニケーションのパターン」が、そのまま出ているだけです。
ただし、結婚を目指す場面では、そのままでは損をしてしまうことがあります。本当は優しくて、頑張り屋で、工夫もしているのに、それが相手に伝わらないまま終わってしまうのは、とてももったいないことです。
そこで役に立つのが、「考え方トレーニング」です。ここでいうトレーニングとは、筋トレのように「回数をこなせば必ず成果が出る」タイプのもの。特別な才能やセンスはいりません。最初はぎこちなくても、毎日少しずつ続けるうちに、自然と身についていきます。
この記事で紹介する5つのトレーニングは、どれも次の3つを意識して組み立てています。
・障害の説明を「短く、分かりやすく、前向きに」できるようにする
・お相手の不安を先回りして理解し、「一緒に工夫できる」と伝えられるようにする
・感謝や「助けて」を素直に表現し、「支え合える関係」をつくる
これは、障害者 結婚相談所でカウンセラーが実際にサポートしている内容とも重なる部分が多いです。相談所を利用する予定がある方は、ここでご紹介するトレーニングを実践しておくことで、カウンセラーとの面談やお見合いに、より自信を持って臨めるようになります。
それでは、具体的なトレーニングの中身を見ていきましょう。
3. トレーニング1:30秒で自分の障害を説明できるようになる
3-1. なぜ「自己紹介」ではなく「自己説明」が大切なのか
お見合いや初めてのデートで、「自己紹介をお願いします」と言われる場面は多くあります。そのときに、一般的なプロフィール(名前・仕事・趣味など)だけを話してしまうと、あとから障害の話を切り出しづらくなってしまうことがあります。
一方で、いきなり障害の話ばかりを長くしてしまうと、「重たい話なのかな」とお相手が身構えてしまうこともあります。バランスが難しいところです。
そこで役に立つのが、「30秒エレベーターピッチ」の考え方です。ビジネスの世界で使われる言葉ですが、「エレベーターで一緒になった相手に、自分のことを30秒で伝える」というイメージの、短く要点をまとめた自己説明のことです。
結婚を目指す場面では、自己紹介の一部として「自分の障害」も含めた自己説明ができると、お相手は安心しやすくなります。「隠されていた」「あとから聞かされた」と感じると不信感につながりやすいですが、最初から自然な形で共有されていれば、「正直な人だな」と信頼してもらいやすいのです。
3-2. 30秒エレベーターピッチの基本フォーマット
30秒で自分の障害を説明するときは、次の4つの要素を含めると分かりやすくなります。
① 自分の状態・診断名(必要な範囲で)
② 日常生活への影響(どんな場面で困りやすいか)
③ 自分なりの工夫・対策
④ そのうえでの強み・得意なこと
たとえば、発達障害の一つであるADHDの場合、こんなイメージです。
「私はADHDという発達障害があります。忘れ物をしやすいところがあって、以前はよく困っていました。今はスマホのリマインダーを重ねて設定したり、持ち物リストを作ったりして工夫しています。その分、一度集中モードに入ると、仕事を人より速く終えられるのが自分の強みです。」
ポイントは、「できないこと」で終わらせず、「こう工夫している」「こんな強みもある」と必ずプラスの情報までセットで伝えることです。障害の種類は違っても、この流れはほとんどのケースで使えます。
身体障害であれば、
「私は右足に障害があって、長距離を歩くのが少し苦手です。普段は杖を使ったり、公共交通機関を工夫して利用しています。その分、家でできる家事はしっかり分担したいと思っていて、料理や掃除は得意なほうです。」
といった形がイメージしやすいでしょう。
3-3. 鏡の前で毎日30秒トレーニングをする
エレベーターピッチは、頭の中で考えているだけではなかなか上達しません。実際に口に出してみることが大切です。そこでおすすめなのが、次のような「鏡の前トレーニング」です。
ステップ1:フォーマットに沿って、まずは原稿を1パターン作る
ステップ2:鏡の前に立ち、自分の目を見ながら、30秒以内で話してみる
ステップ3:時間を測りつつ、言いにくい部分や長すぎる部分を修正する
ステップ4:慣れてきたら、表情や声のトーンも意識してみる
これを毎日繰り返していくと、「自分の障害を説明する」という行為そのものへの抵抗感が少しずつ薄れていきます。最初は緊張して、言葉が詰まってしまうかもしれません。でも、それで大丈夫です。トレーニングなのですから、うまくいかない日があって当然です。
1週間ほど続けたら、2つ目、3つ目のパターンも作ってみましょう。たとえば、
・仕事中心に説明するバージョン
・日常生活や家事の工夫を中心にしたバージョン
・趣味や価値観との関係を含めたバージョン
など、少しずつ切り口を変えてみると、自分のことを多面的に話せるようになります。
3-4. カウンセラーやお相手に披露してフィードバックをもらう
鏡の前で話せるようになってきたら、次は「人に向かって」話すステップです。もし障害者 結婚相談所や発達障害 結婚相談所を利用しているなら、担当カウンセラーに協力をお願いしてみましょう。「自分の障害を30秒で説明する練習をしているので、一度聞いてもらえますか」と伝えれば、きっと喜んで聞いてくれるはずです。
カウンセラーに聞いてもらうときは、
・分かりやすかったところ
・専門用語が多すぎるところ
・もっと強みを足したほうがいいところ
など、具体的な感想を教えてもらいましょう。そのフィードバックをもとに、文章を少しずつ整えていきます。
慣れてきたら、信頼できる友人や家族にも聞いてもらうと、また違った気づきがあります。「その言い方はあなたらしくていいね」「ここは、もう少し明るい表情で言ったほうが伝わりそう」など、率直な感想をもらえるでしょう。
こうして、「自分の障害を説明すること」に慣れていくと、お見合いや交際の場でも、自然と落ち着いて話せるようになります。これは、障害者 結婚を目指すうえでの大きな強みになります。
4. トレーニング2:お相手の「不安リスト」を100個書き出す
4-1. 「不安は見える化すると小さくなる」という発想
障害があると、「お相手はどんなことを不安に思うだろう」と考える機会が増えます。将来の健康のこと、お金のこと、子どものこと、仕事のこと……。考えれば考えるほど、不安はどんどん大きくなっていきます。
ここで役に立つのが、「不安を見える化する」という発想です。頭の中だけでぐるぐる考えていると、不安はどこまでも膨らんでいきます。しかし、紙に書き出すことで、「どんな不安があるのか」「どこまでが現実的な心配なのか」がはっきりしてきます。
4-2. 不安リスト100個と「私の対策・考え」欄をつくる
ノートやメモ帳を一冊用意して、1ページに次のような表を書いてみてください。
左側の欄:お相手が感じそうな不安
右側の欄:私の対策・考え
そして、左側の欄に「障害がある私と結婚したら、お相手が不安に思いそうなこと」を、とにかく思いつく限り書き出していきます。最初は10個くらいかもしれません。そこから少しずつ増やしていき、最終的には100個を目指します。
例としては、
・将来、介助が必要になったときにどうするか
・仕事を続けられなくなったら、生活はどうなるか
・子どもに遺伝する可能性はあるのか
・相手の親に、どう説明したら理解してもらえるか
・急に体調を崩したとき、家事や育児はどうするか
など、どんな小さなことでも構いません。
左側の欄に書き出したら、今度は右側の欄に「私の対策・考え」を書き込んでいきます。
・主治医と相談しながら、今後の見通しを一緒に考えてもらっている
・障害年金や福祉サービスなど、利用できる制度を調べている
・体調が悪くなったときに備えて、家事の外注サービスについても情報収集している
・親には、段階を踏んで時間をかけて説明するつもりでいる
まだ準備ができていない部分は、「今はまだ具体的な対策はないけれど、今後カウンセラーや支援者と一緒に考えていきたい」といった自分の方針を書いておきましょう。「何も考えていない」のと「今から考えていくつもり」では、お相手の受ける印象がまったく違います。
4-3. 上位10個を暗記して、自然な会話の中で伝える
100個すべてを覚える必要はありません。書き出した不安リストの中から、「これはお相手が特に気にしそうだな」というものを10個ほど選び、その10個の「不安」と「私の対策・考え」をセットで覚えておきます。
そして、お見合いやデートの会話の中で、自然なタイミングで少しずつ伝えていきます。
たとえば、
「将来の健康面については、定期的に主治医に相談しながら、できる対策を一緒に考えてもらっています。」
「子どものことについては、まだ具体的な答えは出していませんが、遺伝の可能性などは主治医に確認中で、一緒に話し合いながら決めていきたいと思っています。」
といった形です。
「あなたはこんな不安を感じるでしょう」と決めつける必要はありません。「こういう部分を不安に感じる方も多いので、その点については、私なりにこう考えています」と、自分の姿勢を丁寧に伝えるイメージです。
不安リストを書き出しておくと、突然質問されても慌てにくくなります。「あ、この不安はあのリストの10個のうちの1つだな」と心の中で思い出しながら、落ち着いて答えられるようになるからです。
このトレーニングは、障害者 結婚相談所や発達障害 結婚相談所を利用している方にも非常に役立ちます。作成した不安リストをカウンセラーに見せて、一緒に対策を考えてもらうことで、より具体的で現実的なプランを立てることができます。
5. トレーニング3:「助けて」と言える素直さを身につける
5-1. 結婚生活で一番大切なスキルは「一人で抱え込まない」こと
多くの方が、「人に迷惑をかけたくない」「自分のことは自分で何とかしなければ」と考えています。特に障害があると、「これ以上負担をかけてはいけない」と、自分をより厳しくしてしまうことがあります。
しかし、結婚生活では、すべてを一人で抱え込むことはできません。障害の有無にかかわらず、家事・仕事・人間関係・体調など、二人で支え合いながら乗り越えていく場面がたくさん出てきます。「助けて」と素直に言える力は、結婚生活を安定させるための、とても大切なスキルなのです。
5-2. 1日5回「助けて」と言うチャレンジ
とはいえ、急に「助けてと言いましょう」と言われても、ハードルが高く感じるかもしれません。そこでおすすめなのが、ゲーム感覚でできる「1日5回『助けて』チャレンジ」です。
やり方はシンプルです。1日のうちで、意識的に5回、「助けて」「手伝って」「教えて」といったお願いの言葉を口にしてみます。内容は小さなことで構いません。
・家族に「この荷物だけ一緒に運んでくれる?」と頼む
・職場の同僚に「この書類の書き方、確認してもらってもいい?」と言ってみる
・友人に「今度、プロフィール写真を一緒に選んでほしい」とお願いする
・お店の店員さんに「どの商品が使いやすいか教えてもらえますか」と聞いてみる
最初はぎこちなく感じるかもしれませんが、「助けて」と言ってみると、多くの人は自然に手を差し伸べてくれます。その経験を重ねることで、「人に頼っても大丈夫なんだ」「お願いすることは悪いことではないんだ」と、心の感覚が少しずつ変わっていきます。
5-3. カレンダーにシールを貼って、30日間続けてみる
毎日続けるコツは、「見える化」と「達成感」です。カレンダーや手帳を用意して、「その日に5回『助けて』が言えたらシールを貼る」というルールにしてみましょう。
全部の日で5回言えなくても構いません。3回の日があってもいいし、1回だけの日があっても大丈夫です。「今日は1回だったけれど、昨日よりは増えた」と、少しずつ自分の変化を認めてあげてください。
30日ほど続けてみると、人にお願いすることへの抵抗感がかなり減っている自分に気づくはずです。この「助けて」と言える素直さは、結婚相談所のカウンセラーとの関係づくりにも、お相手との関係づくりにも、大きな力になります。「困ったときはきちんと相談してくれる人」と感じてもらえることで、お互いに安心して付き合っていけるからです。
6. トレーニング4:感謝を言葉と行動で100%伝える
6-1. 感謝の多い人は、「一緒にいて心地よい人」になる
お見合いや交際の場面で、「また会いたい」と思ってもらえるかどうかは、見た目や年収だけでは決まりません。「一緒にいて心地よい」「自然と笑顔になれる」という感覚が、とても大切です。
その土台となるのが「感謝の伝え方」です。同じ出来事でも、「やってもらって当たり前」と受け取る人と、「こんなふうにしてくれてありがたい」と受け取る人とでは、表情や雰囲気が大きく変わります。前者はどこか冷たく見え、後者は温かく感じられます。
障害者 結婚を目指す方にとっても、感謝をしっかり伝えられる力は大きな武器です。障害者 結婚相談所のカウンセラーや支援者に対しても、お相手に対しても、「ありがとう」を丁寧に伝えられる人は、周りから応援されやすくなります。
6-2. 「感謝3つルール」で伝え方を習慣にする
ここでおすすめなのが、「感謝3つルール」です。誰かに何かをしてもらったとき、その場で「感謝の言葉を3つセットで伝える」というシンプルなルールです。
たとえば、デートの帰り際であれば、
「遅くまで付き合ってくれてありがとう。」
「私のペースに合わせてくれて本当に助かりました。」
「一緒に過ごせて、とても楽しい時間でした。」
と、3つのフレーズを続けて伝えます。
ポイントは、
・「ありがとう」だけで終わらせず、「何に対して」感謝しているかを具体的に言う
・「助かった」「うれしかった」「楽しかった」など、自分の気持ちも添える
・できれば、相手の目を見て、穏やかな声で伝える
という3点です。
最初は少し大げさに感じるかもしれませんが、聞く側にとってはとても心地よいものです。「自分のしたことを、こんなふうに受け取ってくれたんだ」と分かると、「またこの人のために力になりたい」と自然に思えるようになります。
6-3. LINEでは3行以上+絵文字・スタンプを1つ添える
対面だけでなく、メッセージで感謝を伝えることも大切です。特に、交際中はLINEなどのやりとりが増えるため、「メッセージでの感謝の習慣」があるかどうかが、関係の温度感を左右します。
ここでも、「3つルール」を応用してみましょう。
例:デートのあとに送るLINE
「今日は一日、ありがとうございました。
美味しいお店を探してくださって、とても嬉しかったです。
またご一緒できたらうれしいです。」+スタンプや絵文字を1つ
このように、
・1行目:全体へのお礼
・2行目:具体的にうれしかったポイント
・3行目:今後に続けたい気持ち
という構成で3行以上書いてみると、自然と丁寧なメッセージになります。
スタンプや絵文字も、1つ添えるだけで印象が柔らかくなります。たくさん使う必要はありません。シンプルな笑顔マークや「ありがとう」のスタンプなど、自分らしく使いやすいものをいくつか決めておくとよいでしょう。
7. トレーニング5:お相手の短所を「自分がカバーできる」に変換する
7-1. 「完璧な人」を探すより、「補い合える人」を探す
結婚相手探しをしていると、つい「条件の良い人」「欠点の少ない人」に目が行きがちです。特に、障害がある側としては、「自分にハンデがあるのだから、相手はできるだけ完璧でいてほしい」と考えてしまうこともあります。
しかし、現実には「完璧な人」はいません。誰にでも短所や苦手なことがあります。障害の有無にかかわらず、うまくいっているご夫婦は、「相手の短所を責める」のではなく、「どう補い合えるか」を一緒に考えています。
そこで役に立つのが、「短所変換100個ドリル」です。これは、お相手の短所を「自分がカバーできるポイント」に変換する練習です。もちろん、すべての短所を無理にポジティブに考える必要はありませんが、「補い合う」という視点を持てると、出会いの幅がぐっと広がります。
7-2. 短所変換100個ドリルのやり方
ノートを用意して、ページを縦半分に線で区切ります。
左側の欄:これまで付き合った人・お見合いした人・身近な人の短所
右側の欄:私がカバーできる可能性・一緒に工夫できそうなこと
まずは左側に、自分が「短所だな」と感じた特徴を書き出していきます。
・片づけが苦手
・時間にルーズ
・お金の管理が甘い
・人見知りで初対面が苦手
・感情表現が少ない
など、思いつくままに書いて構いません。そのうえで、右側の欄に「私がカバーできること」を書き込んでいきます。
・片づけが苦手 → 私は整理整頓が好きなので、一緒に楽しく片づける時間をつくれそう
・時間にルーズ → 私は時間管理が得意なので、事前にスケジュールを共有してフォローできる
・お金の管理が甘い → 家計簿アプリを一緒に使って、ゲーム感覚で節約に取り組めそう
大切なのは、「我慢して耐える」という発想ではなく、「自分の得意を活かして、二人で工夫する」という視点です。もちろん、中にはどうしても受け入れがたい短所もあるでしょう。その場合は、「ここは私にはカバーできないかもしれない」と素直に書きます。それも大切な気づきです。
7-3. 実際の交際・結婚生活でどう活かすか
短所変換ドリルを続けると、「短所を見つけたら終わり」ではなく、「どうすれば一緒に工夫できるかな」と自然に考えられるようになってきます。
お見合いや交際の場面で、お相手の短所に気づいたときも、「この人はダメだ」と切り捨てるのではなく、「ここは私がフォローできるかもしれない」「お互いに支え合える関係になれるかもしれない」と、もう一歩踏み込んで考えられるようになります。
これは、障害者 結婚を目指す方にとっても、とても心強い考え方です。「自分は助けられる側」という意識だけでなく、「自分も相手を支えられる側だ」という感覚を育ててくれるからです。
障害者 結婚相談所や発達障害 結婚相談所のカウンセラーと話すときにも、「私はこういう短所を持つ人と相性が良さそうです」「こういう部分なら、私がカバーできます」と具体的に伝えられると、お相手紹介の幅が広がります。
8. 発達障害・精神障害などタイプ別の工夫ポイント
ここまでご紹介した5つのトレーニングは、障害の種類にかかわらず役立つものですが、障害の特性によって工夫の仕方は少しずつ変わってきます。
たとえば、発達障害のある方は、文章を書いたり整理したりするのが負担に感じられることがあります。その場合は、
・スマホの音声入力を使って、不安リストやエレベーターピッチの案を吹き込む
・箇条書きではなく、キーワードだけメモしておく
・カウンセラーと一緒に、口頭で案を出しながら整えてもらう
など、自分に合った形にアレンジして問題ありません。
精神障害のある方は、体調に波があることが多いため、「毎日必ずやる」と決めてしまうと、うまくできなかった日に落ち込みやすくなります。その場合は、
・「体調が良い日だけやる」「週に数回やれば合格」と最初からハードルを下げておく
・時間を短く区切り、1分だけでもできたら自分を褒める
・カレンダーには「できた日」だけ印をつけ、「できなかった日」は何も書かない
といった工夫がおすすめです。
身体障害のある方は、移動や通院などにエネルギーを使いやすいぶん、家にいる時間の過ごし方が鍵になります。自宅でできるトレーニング(鏡の前エレベーターピッチや、不安リストづくり、感謝メッセージの作成など)を中心に組み立てていくと、無理なく続けやすくなります。
いずれの場合も、「トレーニングができない日はダメな日だ」と捉えないことが大切です。体調や気分には波があって当たり前です。大事なのは、トータルで見て少しずつ前に進んでいればそれで十分、という柔らかい感覚を持つことです。
もし発達障害 結婚相談所など専門性の高い相談所を利用している場合は、自分の特性に合わせたトレーニング方法を、カウンセラーと一緒に考えてみてください。プロの視点が加わることで、「こんなやり方もあったんだ」と、思いがけない工夫が見つかることもあります。
9. 今日から始めるためのおすすめスケジュール例
ここまで読んで、「どれも良さそうだけれど、何から始めればいいか分からない」と感じている方もいるかもしれません。この章では、無理なく始められる「1日の流れの例」をご紹介します。
【平日の例】
朝:
・鏡の前で、30秒エレベーターピッチを1回話す
・「今日はどんな小さな『助けて』を言えそうか」を1つ考える
通勤・移動時間:
・不安リストをスマホで1つだけ書き足す
・すでに書いた不安と対策を1つだけ読み返す
昼休み:
・同僚や友人に、小さなお願いを1つしてみる
(「この資料のここだけ見てもらっていい?」など)
夕方~帰宅後:
・その日に言えた「助けて」を数えて、カレンダーに印をつける
・お世話になった人に、感謝メッセージを1つ送る
夜:
・短所変換ドリルを1つだけ書く
・気が向いたら、エレベーターピッチの別パターンを考えてみる
【休日の例】
午前中:
・カフェなど、落ち着ける場所で不安リストをまとめて書き出す
・短所変換ドリルを複数個進める
午後:
・友人や家族と過ごす時間の中で、「助けて」「教えて」を意識的に口にしてみる
・その場で「感謝3つルール」を試してみる
夜:
・1週間分のトレーニングを振り返り、「できたこと」をノートに書き出す
・来週やってみたいことを1つだけ決める
大切なのは、「全部完璧にやろう」としないことです。気になるトレーニングから少しずつ取り入れていき、「これは自分に合っているな」と感じるものを中心に続けていきましょう。
障害者 結婚相談所や発達障害 結婚相談所を利用している方は、トレーニングで気づいたことや作成したノートを、カウンセラーとの面談時に共有してみてください。あなたの努力や考え方をより深く理解してもらえることで、紹介されるお相手の幅も広がっていきます。
10. まとめ:考え方が変われば、結婚への道が開ける
この記事では、「成婚するための考え方を変えるトレーニングその1」として、次の5つのトレーニングをご紹介しました。
1. 30秒エレベーターピッチで、自分の障害と強みを分かりやすく伝える
2. お相手が感じそうな不安を100個書き出し、対策や自分の考えを整理する
3. 1日5回「助けて」と言うチャレンジで、頼る力を育てる
4. 「感謝3つルール」とLINEメッセージで、感謝を100%伝える
5. 短所変換ドリルで、「完璧な人」ではなく「補い合える人」を探す視点を身につける
これらはすべて、特別な才能や経験がなくても取り組めるものです。障害の有無にかかわらず、人と人が支え合いながら生きていくうえで、大切な土台となる力でもあります。
障害者 結婚を目指すとき、「障害があるから難しい」と感じる瞬間は何度もあるかもしれません。その気持ち自体を否定する必要はありません。ただ、そのたびに少しだけ視点を変えてみてください。「だからこそ、自分の考え方や伝え方を整えていこう」と。
障害者 結婚相談所や発達障害 結婚相談所を上手に活用しながら、ここで紹介したトレーニングを日々の生活に取り入れていけば、「自分には無理かもしれない」と感じていたところから、「もしかしたら、自分にもできるかもしれない」という感覚に、少しずつ変わっていくはずです。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、「昨日よりほんの少しだけ前に進むこと」です。鏡の前で30秒話してみる。不安を1つだけ書き出してみる。「助けて」と1回だけ言ってみる。そんな小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな変化となって、あなたの未来のパートナーとの出会いにつながっていきます。
まずは今日、心に残ったトレーニングを1つだけ選び、「これを試してみよう」と決めてみてください。その瞬間から、あなたの成婚への道は、静かに、しかし確実に動き出しています。
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